教育活動への協力~麻布高校の校外授業

2020年7月4日(土)教育活動への協力~麻布高校の校外授業

麻布高校で行われている1・2年生合同の選択科目、教養総合の「東京のエスニック空間と多文化共生」の校外授業が、当初JMCCで行われる予定でしたが、コロナ渦により、今回はオンラインシステムを使った形となり、16名の生徒さんが参加しました。

事前に生徒さんから頂いた質問に対して所長と理事長が説明をして、そのあとさらに生徒さんたちに問いかけ、それに対して応えるという形で進行しました。

オンラインという形ではありましたが、従来行われてきた対面式の際と変わらず活発に質問が発せられました。今回、コロナ渦でできなかった高田馬場のリトルヤンゴン体験ですが、状況が落ち着いたら、足を運んでください、ということで校外授業を終えました。

●●●生徒さんたちからのフィードバック(許可を得て一部を掲載)●●●

●日本とミャンマーとでは文化の違いが多々あるということは分かっていたが、その違いの一つとして「ありがとう」を言わないというのが印象的だった。ミャンマーでは善行を積むという考えがあるため、言われる必要がないからだという。仏教と深いかかわりのあるミャンマー特有の考えだと感じた。また、滞在しているミャンマーの方々の子供ら第二第三世代が・・・幼少期を日本で過ごした場合、当然ともいえるが、同コミュニティの中でも親世代子供世代などで意識の差が生まるのは難しい問題 だと感じた。

●ごくわずかな「在日外国人」の方々との対話を経験しただけで、勝手に 「在日外国人」という虚像を作り上げ、「自分は彼 彼女らのことを理解している」と思い込んでいたような気がします。 しかし、もちろん実際はそうではありません。一人 一人、それがたとえ同じ民族・国籍の者であっても、 考え方は違う。このことを、お話を伺い改めて再確認しました。

●ミャンマー人の方々は理屈ではなく、ロヒンギャを昔からいる人か軍政時代に入ってきたニューカマーか関係なしに嫌っているということを知り、どんなに普段いい人でもこの問題になると変わってしまうということに驚いた。

●日本がミャンマー人に好印象であり、親日国で あることが意外であった。・・・ミャンマー人が日本に出稼ぎにきているという印象 が強かったが、IT や医者などのエリート層も多いということを聞き、自分もミャンマー人に対して間違った認識をしていると気づかされた。