ミャンマーの空気を感じながら、本国の若者と交流しながら会話を楽しく練習します。
2021年のクーデター以来、ミャンマーはさまざまな面で厳しい状況にあります。そうした中で海外との交流を大切にしたいと考えている若者たちが、現在、JMCCの会話クラスのアシスタント講師として参加しています。彼らは語学教室や小学校の教師といった優秀な若者で、将来に対する夢や希望を見出すことが難しくなっている中、ミャンマー語を勉強している日本人に教えることが、今の閉塞状況において大きな励みとなっています。
ミャンマーで民主化が始まった10年ほど前、所長マヘーマーは、祖国を離れて遠い日本へやってきた在日ミャンマー人の若者たちを元気づけるために、彼らをこの会話クラスのアシスタント講師として参加させました。日本での慣れない生活の中、母国語で活躍できる場を提供された彼らは、生き生きとミャンマー語を教え、それを通じての日本人との交流を楽しみました。
つまりこの会話クラスは、民主化によって増えてきた在日ミャンマー人の若者を支援する活動でもありました。ここで多くの若者が経験を積み、そして同時に日本人の学習者にとっても、ミャンマー人との交流を通して言語を学ぶ貴重な機会となりました。
2020年のコロナ禍によってJMCCの活動がオンライン化したことで、この会話クラスにも変化が生じました。オンライン化で現地ミャンマーの若者もこの会話クラスに参加するようになったのです。
そうした中で起こったクーデター。現地では多くの若者たちが、将来に対する夢や希望が奪われてしまったと感じています。そこで所長マヘーマーは、彼らを元気づけたいと考え、この会話クラスを現地の若者が活躍できる場とすべく、能力と志のある若者をアシスタント講師として参加させるようにしました。
こうして現在(2024年3月)ミャンマーの若者と共に、ビデオやプレゼンテーションなどの様々なレッスンプログラムに従って、マヘーマーが生きたミャンマー語を楽しく教えています。
ミャンマー本国から若者たちが参加して展開される会話クラス。彼らは授業展開において、簡単なミャンマー語を使ってレッスンを進めますが、必要に応じて所長マヘーマーが通訳します。とにかく言語だけでなく、現地の空気を感じられる、ミャンマーが好きな人にはとても嬉しいレッスンです。楽しくて、ためになり、そしてさらにささやかなミャンマー支援にもなっています。ミャンマーが好きな人たちには特におすすめの会話クラスにぜひご参加ください。見学も大歓迎です。
※時間やレッスン料などについてはこちらをご覧ください。
【受講生の声】
会話クラスでは、現地で撮影したビデオを使ったり、いろいろ工夫が凝らされていますが、とにかくミャンマーを実感できて楽しいです。今は、毎週テーマを決めてミャンマー人の先生と日本人の生徒がプレゼンテーションをしています。プレゼンテーションといっても、テーマは「好きな食べもの」とか、「今欲しいもの」とか、友だちと雑談する時のような内容が多いので、かしこまる必要はありません。
この会話クラスでは、教科書に載っていないけど日常生活でよく使う言葉を効率的に学ぶことができるのが嬉しいです。そして、テーマに沿って話題がいろいろ広がるので、ミャンマーの文化を知るきっかけにもなります。
現地からオンラインで教えてくれる先生たちは、生徒たちのレベルに合わせて簡単な言葉を使ってくれたり、ゆっくり話してくれます。それにみんなとてもやさしくて、私たち生徒のしどろもどろのビルマ語を辛抱強く聴いてくれます。
テキスト中心でビルマ語を勉強してきて、すこし読めるようにはなってきたけど、聴いたり、しゃべったりすることが苦手と感じている人に、とくにおすすめしたいです。(40代 男性)