2023年9月18日(土)奨学生支援報告会③
2019年1月から支援している奨学生A(女子19歳)は2020年3月のセーダン試験(高校卒業及び大学入学試験)においてすでに合格していたものの、コロナ禍とクーデターという混乱によって入学が停止されてしまい、2022年11月にようやく入学することができました。
入学したのはメイッティーラ経済大学。混乱による大学閉鎖によって1年生は2019~21年度生の3つの学年が混在することになりました。当該の奨学生Aは19年度生で100名が定員の1クラスの中に、19年度生は5人程度しかいないと言います。実際は大勢合格しているはずですが、混乱の中で2年も待たされた学生の多くは、軍への抵抗で不服従運動を行って入学前に退学したり、学業をあきらめて就業したりで、合格者の多くが入学していないそうです。ですからこの100名のクラスではその多くが20・21年度生で占められています。同学年が少ない中で、奨学生Aは将来のために大学に通い、学業に頑張っています。
また、クーデターから2年以上が経った現在、ミャンマーの経済状況は、大都市部において新商品や新店舗が目立つ表面的な状況とは裏腹に、非常に厳しい状況に陥っていて、かつてないほどの急速な物価高によって、特に生活困難者にとって極めて厳しい状況となっています。
そうした中で、今回(2023年8月)メイッティーラを訪れた際、JMCCが提携しているKYAW塾からは、成績優秀ながら母子家庭で収入が少ないという家庭の経済状況の厳しさから学業継続が困難となっている生徒が他にもいる、ということをうかがいました。
現在16歳で新教育制度における11年生の女子生徒Bです。今回の報告会の中では、もし支援者がいれば、この生徒もJMCCの奨学生として受け入れたいとの旨を報告しました。
支援の内容は、厳しい経済状況のために捻出困難な学費の補助。支援者1人につき1ヶ月1000円を学費として渡すということです。支援者からの奨学金が少しでも集まれば、年末の12月に届けに行く予定です。