2020年に入ってから感染が表面化したコロナ禍と2021年2月1日のクーデターに始まる国内の混乱は、生活困窮者により大きな影響を及ぼしました。
こうした人たちに対する生活支援をすべく、JMCCでは、イベントにおいて寄付金を募っております。また随時、寄付金を以下の口座で受け付けておりますので、ご協力のほど、よろしくお願いできれば幸いです。
三井住友銀行(0009) 高田馬場支店(273)
普通 9114083
日本ミャンマー・カルチャーセンター 代表ヘーマーウィン
(ニホンミヤンマーカルチヤーセンター ダイヒヨウヘーマーウイン)
支援は、ミャンマー中部のメイッティーラ市、ザガイン、メーソートなどにおいて貧困などの生活が困難な状態にある人々を対象として、現地の方々のご尽力によって実施しております。
【チャリティイベント】
●2021年10月24日・・・まるごとビルマ体験パック
●2021年12月26日・・・第5回ミャンマー・オンラインサロン
●2022年11月20日・・・まるごとビルマ体験パック(第19回)
●2023年5月28日・・・第6回ミャンマー・オンラインサロン
●2023年6月18日・・・まるごとビルマ体験パック(第20回)



■2021年11月15日(第2回)
メッティーラ市郊外の生活困窮者の多い地区3ヵ所に支援を実施しました。支援内容は一律ではなく、それぞれの生活実態に即して、各地区に合った形にしました。支援対象の多くは、以前から困窮を抱えている人たちですが、その中にはCDM(市民的不服従運動)に参加したことで困難に直面した人も含まれています。
3地区におけるそれぞれの支援内容は以下の通りです。
①350世帯(以下は1世帯当たりの支援内容)
米(8.4kg)、食用油(900ml)、そして支援金9050チャット(約634円)
②28世帯(以下は1世帯当たりの支援内容)
米(12.6kg)、食用油(900ml)、そして支援金20000チャット(約1400円)
③12世帯(以下は1世帯当たりの支援内容)
米(16.8kg)、食用油(900ml)、そして支援金20000チャット(約1400円)
③の12世帯は、特に健康状態にも困難さを抱えている退職者などであるため、他よりも米の支援を手厚くしました。



■2022年1月9日(第3回)
生活困窮者の多い地区ということで、支援を実施してきましたが、地区における住民の生活状況は一様ではありません。そこで今回は、地区の住民の生活状況を調査して、状況の厳しい方々への支援を実施することとしました。
その結果、郊外の50世帯を対象とすることとなりました。1世帯当たりの支援内容は以下の通りです。
米(6.4kg)、食用油(900ml)、卵(10個)、石鹸、そして支援金20,000チャット(約1400円)
通常、支援物資の支給は、対象者が取りに来るという形がとられます。今回は、支援に際して生活状況を調査したことで、取りに来られない方がいるということが判明しました。そのようなより困難な方には、調査をしてくださった現地の支援者のご尽力で、直接対象者のところへバイクで訪問して届けることができました。
なお、この日は、支援実施に際して、JMCCメイッティーラ支部スタートアップのささやかなセレモニーも行われました。












■2023年8月2日、11日、19日、20日(第6回)
今回は、以下において支援を行いました。
ザガイン市
・シンチャン老人ホーム
・シンチャン孤児院
メイッティーラ
・ティリミンガラー地区
・ピィーターヤー地区
メーソート(タイ)
・New Blood School
・Overseas Irrawaddy Association (OIA)
・Dictatorship Revolution & People’s Defense Network (DRPDN)
ザガインの老人ホームとメーソートの避難民支援団体への支援金については、具体的な使途は特に細かく指定せず、生活や教育の支援に使ってください、という形で渡してきました。
メイッティーラについては、昨今の急激なインフレによる物価高騰に伴ってとりわけ困窮に瀕している地区への支援を実施しました。その1世帯当たりの支援内容は以下の通りです。
●ティリミンガラー地区(120世帯)
1世帯当たり
・米・・・6ピィー(約12.8Kg)
・食用油・・・50チャッター(約900ml)
●ピィーターヤー地区(45世帯)
1世帯当たり
・米・・・6ピィー(約12.8Kg)
・現金・・・2万7000チャット










■2024年1月11日、12日(第7回)
今回は、以下において支援を行いました。
エーターヤー町区(シャン州)
カヤー州の州都ロイコーは目下、生活を継続することが困難な状況にある多くの住民が難を逃れてシャン州のニャウンシュエに留まっており、ニャウンシュエでは国際的な援助が行われているそうです。ミャンマー国内には、現在このような状況の人たちが200万人を超えています。こうした人々は、様々なつてをたどって移動するため、ロイコーの住民は皆、国際的な支援が届いているニャウンシュエへ行くとは限りません。それぞれの事情から行先は様々なのです。
ニャウンシュエから20kmほど離れたところにエーターヤーというミャンマーワインで有名な町があります。ここにもロイコーの住民が逃れてきていますが、ここの人たちへは外国からの支援はありません。
今回は、このエーターヤーに逃れてきた「18世帯」の人たちへの生活支援物資を届けることができました。
1世帯当たり
・米・・・6ピィー(約12.8Kg)
・食用油・・・50チャッター(約900ml)
・洗剤・・・2Kg
・現金・・・10万チャット






■2024年8月9日(第9回)
ミャンマーではクーデター以降、国内避難民が約300万人にのぼり、1800万人以上が人道支援を必要としています。昨年(2023年)10月に1027作戦(三兄弟同盟といわれる国軍への抵抗組織による一斉攻撃)が始まると、11月初旬ころからカヤー州のロイコーでは、住民の多くが国軍の攻撃から逃れるべくシャン州のニャウンシュエへ避難するようになりました。
現地の人たちの話によると、ミャンマー各地で避難を余儀なくされている国内避難民の中には、ヤンゴン、メイッティーラーなどの比較的落ち着いている都市の親戚、友人、知人を頼り、そこで間借りして暮らしている者も少なくない、とのことです。ミャンマーでは通常、困難に陥った人々は僧院に身を寄せるものです。しかし、戦闘による国内避難民は、軍がそれを許されず、仮に僧院に駆け込んでも追い払われてしまうというのが現状です。しかし、ニャウンシュエでは例外的に、地区の管理や支援の下で、僧院が避難所となって、逃れてきた人々が受け入れられています。市内にある数カ所の僧院ではそれぞれ、数十人~数百人近くが受け入れられて、食堂や法話会施設が避難所となっています。そこでは避難民自身が、地区を通じての支援を受けつつ、避難所における実務や運営を分担しています。
状況が好転しない中で避難生活が続き、故郷に帰ることができない中で亡くなる人もいたり、新たな避難民がいたり、避難生活に疲れて危険を覚悟で帰還する人もいたりといったことで、避難民の数に大きな変動はないとみられます。ごく大雑把ではありますが、ロイコー住民のおおよそ3分の2くらいが避難。現地に残っている住民の多くは、軍関係施設付近の住民とのことです。ロイコーでは、町の破壊が軍によるものであることをよく示しています。地域によっては、軍施設の近くだから避難せざるを得ないということもあるため、そうしたところからも状況の違いを見て取ることができます。
今回は、ロイコーからの国内避難民116世帯に生活支援物資などを届けることとなりました。現地の人たちの手配で、市内の僧院6か所の避難所で生活している合計116世帯の人々が2か所の僧院に分かれて集まり、支援を実施することができました。
1世帯当たり
米(6ピィー=12.8kg)
油(50チャッター=約900ml)
現金・・・30000ks



